事業計画とアクションプラン

経営において長期計画を決定することはなかなか容易ではありません。
もちろん会社の規模にもよるのですが、
私の主なお客様である中小企業の経営者や士業の方々によくお話をすることについて
書いてみたいと思います。

10年先はどんな人生を送っているでしょうか?
誰と、どこに住んでいて、どんな生活をしていますか?
あなた自身は、そしてご家族は何をしているでしょうか。

そしてどんな友人がいて、どんな趣味を楽しんでいて、
ゴルフのスコアはどのくらいになっていて、
マラソンのタイムはどのくらいになっていて・・・
そんなことを考えながら、10年後のご自分の姿を思い浮かべてみてください。

そして、その時、会社をどこまで成長させていたいですか?
会社の規模は?
年商はどのくらいで、従業員は何人いるでしょうか。
本社はどこにあるでしょう。
支店はどこに何店舗くらいあるでしょうか。


10年先のご自分の人生を考えてみるのは、楽しいことでもあるのですが、
現実的にはどうなるか、なかなか難しいものですよね。

それがビジネスに関してとなると、経済状況や世の中のトレンドに左右されますし、
VUCAの時代、この先何が起こるかわかりません。
10年先のことは見えない・・・これが正直なところでしょう。

個人的には数字を具体化するのは5か年計画が良いと考えています。
5か年計画の次は、「5か年計画を実現させるために、3年後にどうなっていたらよいか」
ということで、3か年計画を考えてみます。
(忙しくて手が回らない方もいらっしゃるのですが・・・)

そして、今年度の予算、事業計画を作り、
お客様によってはさらに四半期ごとに区切る方もいらっしゃいます。

何より大切なことは、1年の目標数値を達成するための足元のアクションプランです。
アクションプランが具体的に、詳細にできていないとなかなか実行に移せないことがあります。

アクションプランは明日からでもすぐに実行できるように、どこの部署の誰が、誰に指示をして、
どのように動いて、いつまでに行ってetc・・・
具体的に決めるほど効果があります。
もちろん、常に変更が可能であるという柔軟性は持たせて、ということですけれどね。

ただ、目の前のアクションプランをこなすことばかりに集中しすぎず、
事業計画や5か年計画のために何をすべきか、考えることを忘れないようにしたいものです。
遠くを見て、近くを見ることの大切さ。これについてはまた、今度、書いてみたいと思います。