BCP(事業継続計画)について

先日、とある経営者交流会に出席して、ファイナンシャルアドバイザーの方のミニセミナーをお聞きする機会がありました。

「中小企業のための損害保険」がテーマで、経営者が亡くなった場合の事業の継続や清算に必要な資金や、退職金のお話などが中心で、もっと詳しく聞きたいなと思うような内容でした。

確かにVUCAの時代、何が起こるかわかりません。保険ももちろんそうですが、BCP(事業継続計画)を策定してどんな状況でも社員を守り、事業を継続していくことが重要ですよね。

2024年4月に介護施設におけるBCP策定が義務付けられましたが、一般的な中小企業ではまだまだ認識が薄いようです。帝国データバンクの調査によると、BCP策定済みの中小企業は15.3%(2023年)とのことです。今年1月の能登半島地震で中小企業経営者がBCP策定に対する重要性をもっと認識するようになり、計画を策定する中小企業が増えていけばいいなと思っています。

私自身も一部のクライアントの方とBCPについてお話をしたことがありました。しかし、具体的に計画策定をするところまで手が回らないというのが実情で、中小企業にとってはハードルが高い話のようです。プロジェクトを立ち上げるにしても、人もお金も必要ですから。。しかし、何かが起こってからでは遅い。そのためのBCPとしての備えですものね。

BCPはもちろん保険とは異なりますが、保険金を入手してそのお金で会社を守ることも、有事の際にBCPに沿った事業活動を行うことにより事業を守ること・・・つまり、社員を守り、会社の売上を守り、会社を立て直す・・・など、そのような観点で考えれば同じことなんだな、と思いました。

今日は本当は、保険の話から始めて事業のリスクの洗い出しやリスク管理についてのお話を書くつもりだったのですが、なぜか方向性がBCPに向かったお話になってしまいました(笑)